ジンジャー・体を温める(セラピー・漢方・レシピ)
ジンジャーパワーで夏冷えを防ごう!体を温めるtipsとレシピも紹介
冷えに悩む女性は多いですが、じつは冬だけではなく、実は夏こそ冷えが深刻になりやすい時期なのです。
冷房の効きすぎ、寒暖差、薄着などが原因で、自律神経が乱れてしまい、冷えがますます悪化するという負のスパイラルに陥りがち。
そんな夏に取り入れたいのが「ジンジャー(生姜)」です。暑い時期に生姜?と疑問に思われるかもしれませんが、夏こそジンジャーパワーが活躍してくれるとき。今回は、夏場に役立つジンジャーの効果と、手軽な取り入れ方のtips、レシピをご紹介します。
夏の冷えこそジンジャーで温活ケア
夏なのに手足が冷たい、お腹が冷えるといった経験はありませんか?冷えというと寒い時期だけの現象に思われがちですが、実は夏こそ注意が必要な時期なんです。というのも、夏は冷房が効いた環境で過ごす時間が長くなり、さらに屋外と室内の気温差のギャップで自律神経が乱れがちに。
暑いからと冷たい飲み物やお素麺など冷たい食べ物を好んで食べてしまい、薄着になることも原因です。暑さゆえにシャワーで済ませてしまうことが多くなり、体の冷えはどんどん蓄積してしまいます。
そんな夏場の冷えを解消するには、体の内側からのケアが欠かせません。温かいスープや鍋物ばかりというわけにもいかない時期だからこそ、おすすめしたいのが生姜、ジンジャーなのです。
冷えだけじゃない?!ジンジャーに秘められたパワーとは?
生姜というと日本では薬味として定番の存在で、言わずと知れた温め食材ですね。さらに、生姜は生薬として漢方薬にも使われるほど、薬効が高いことが古くから知られています。
漢方薬に使われる生姜には、「乾姜(かんきょう)」「生姜(しょうきょう)」と種類があり、蒸して乾かしたものが乾姜、生から乾燥させたものが生姜と呼ばれます。
温めパワーが圧倒的に強いのが前者の乾姜で、熱を加えることで有効成分が変化し、全く別の効能効果を生み出すのです。とても不思議ですよね。
ジンジャーの幅広い効果
ジンジャーというと温める効果ばかりが注目されがちですが、他にもさまざまな効果があります。
ジンジャーの効果
・胃腸を元気にする
・代謝アップ
・免疫力アップ
・殺菌作用
・風邪予防
・鎮痛、解熱
・デトックス
・むくみ解消 など
このように温める以外にも私たちにとって多くの効果をもたらしてくれるのです。夏場は体力が落ちやすく、夏風邪や食中毒なども注意が必要な時期だからこそ、ジンジャーが大いに活躍してくれる時期です。
ジンジャーで温活!手軽に始められるtips
冬場であれば温かい飲み物やお鍋、スープなどにすり下ろした生姜を入れて食べるということもできますが、暑い季節に熱いものを食べるのは正直厳しいと感じる方も多いはず。
そこで手軽に無理なく一年中取り入れられるtipsも含めて、ジンジャーの活用法をご紹介します。
飲み物にジンジャーシロップをプラス
生姜をはちみつや砂糖で漬け込んだジンジャーシロップ。ピリッとスパイシーな味を手軽に楽しむことができます。市販品を使ってももちろん良いのですが、自宅で簡単に漬け込んで作るのもおすすめです。
材料:
生姜 150g
水 120ml
A)砂糖 100g
A)はちみつ 大さじ2
レモン汁 大さじ2
作り方
- 生姜の皮をむいて、薄切りにする
- 鍋に1と水、Aを入れて強火にかけ、沸騰したら弱火に。香りが立ってくるまで10分ほど煮ます。
- 火を止めて、レモン汁を加え、全体を混ぜます。
- 粗熱をとって、清潔な保存ビンに移して完成です。
はちみつは砂糖でも代用可能です。天然のミネラルたっぷりのきび粗糖や甜菜糖などを使って作るとヘルシーな仕上がりに。
自家製ジンジャーエールを仕込んでみる
ジンジャーシロップよりもさらにスパイシーな味わいが楽しむならばジンジャーエールがおすすめです。先ほどのジンジャーシローップにシナモンスティックや八角などをお好みでプラスするだけで、一気にジンジャーエールの味わいに変わります。炭酸で割ってシュワシュワとスパイシーさを楽しんでみては?
生姜のはちみつ漬けをヨーグルトに
飲み物ではなくデザート感覚でジンジャーを味わいたいときには、はちみつ漬けが手軽で美味しいのでおすすめです。生姜をよく洗って皮付きで薄切りにしたものを、消毒殺菌したビンにはちみつと一緒に漬け込むだけ簡単に作ることができます。ヨーグルトのトッピングやパンに塗ったり、フルーツにかけたりしても美味しいですよ。
生姜湯で芯からあたたまる
季節の変わり目でなんとなく風邪をひきそう、冷房で芯まで冷えてしまったときときこそ、バスタイムを充実させましょう。ジンジャーが含まれた入浴剤などもあるので、半身浴などに取り入れるとスッキリしますよ。
また、暑くてお風呂に長くは浸かれないというときは、フットバス(足湯)だけでも十分な効果が感じられます。生姜一握りぶんをすり下ろして、絞り汁をお湯にいれて浸かってみてください。全身がじんわり汗をかくほどポカポカ温まります。
生の生姜はとり過ぎに注意!
体に良い効果があると言われるとついつい使い過ぎてしまいがちですが、生姜の摂り過ぎには要注意です。とくに生の生姜は摂り過ぎると逆に体が冷えたり、胃腸に負担を与えたりしてしまうことも。かえって体に負担を与えることのないように、生の生姜であれば1日5~10グラムを目安に適度に取り入れてください。
冷えは万病の元といわれ、女性にとっては様々な不調の原因にもなります。冷えが深刻化する前に、早めにセルフケアで手を打っておきたいものですね。ジンジャーは優れた効果がいっぱい詰まっているだけでなく、身近なところで手軽に手に入るのが嬉しいですね。ぜひ、ジンジャーをもっと活用して、冷え知らずの体を目指していきましょう。