男性も知っておくべき?!1か月のうちにクルクル変わる、女性の月経問題
月経のことを不自由だとか、面倒だなどと、嫌悪感を抱く方は多いかもしれません。だけど女性だけが、受精卵を体内で約10ヶ月間かけ、ヒトに育てあげ、この世に生み出す力を持っているのです。これって、とても神秘的なものではありませんか?できれば、男性にも理解を深めていただき、向き合っていただきたい問題でもあります。そこで、今回は女性の月経についてご紹介します。
《女性ホルモンが重要!そして体調を大きく変化させる》
ホルモンはご存知のように、バランスが大切なものです。
ホルモン同士がバランスを保ちながら人間の体は調節され、動いています。
そんな中、女性ホルモンというものは、約28日間に大きく変動します。だから1ヶ月間の間に女性は体調や気持ちが大きく変動するのです。
女性ホルモンと呼ばれるホルモンは、2種類
●エストロゲン(卵胞ホルモン)→体も軽く、心も晴れやか。ダイエットやエクササイズにも。
自律神経を安定させ、女性らしい体をつくってくれるホルモンで、コラーゲンの生成を促進してくれたりするので、“美肌ホルモン”とも呼ばれます。また血管や骨などを健康的にキープしてくれるのも、このホルモンです。主に月経後の約12日間がエストロゲンが優位な時期だとされていて、その後、排卵期が始まるとともにエストロゲンの分泌量は少なくなっていきます。(排卵期は約4日ほどあります。)
●プロゲステロン(黄体ホルモン)→自律神経のバランスが崩れ、イライラ。体が重い、眠い。ニキビができる。むくむ。便秘もしやすい。疲れやすい。
大体、月経が終わってから2週間ほどで、エストロゲンの分泌量が低下していき、代わりにプロゲステロンという女性ホルモンが優位になっていきます。
これは、妊娠しやすくなるように子宮内膜をふわふわのベッドのように整え、妊娠したらその妊娠を維持させるためのホルモンで、水分や栄養を赤ちゃんのために蓄えようとする働きがあるため、生理前は食欲増進します。また妊娠を継続させるため、体温も上昇します。
この時期はPMSと呼ばれる月経前症候群もあらわれ、自律神経のバランスが崩れやすく、気分にもムラが出て、ワケもなくちょっとしたことでイライラしてしまったり、虚しさや寂しさ、不安感を感じたりもします。
だからパートナーや理解のある人には、この時期はやさしくしてほしいのです。とにかく体が重く、疲れやすいから何もしたくありません。これが女性の本音ではないでしょうか。
《辛い時は、思い切って休むべき》
先にお伝えしているように、プロゲステロンが優位な時期、つまり月経後12日を過ぎた辺りから、月経が終わる頃までは、自律神経が不安定になりやすく、体も重く、月経がおきれば、より体調が悪くなりかねない時期です。もちろん、その度合いは人によって違いますし、年齢とともに変わってくることもあります。
以前は、生理休暇なるものはなく、どんなに眠気が強くても、生理痛が激しくても、出血が多い日でも関係なく出勤しなくてはなりませんでしたが、現在では生理休暇という制度ができ、それを取り入れている会社もあるため、取りにくいかもしれませんが、もし取れるような理解のある会社であれば、思い切って我慢せずにお休みしましょう。
《香りでできるPMS(月経前症候群)対処法》
●イライラする、モヤモヤする時PMSには、ラベンダー
ラベンダーには副交感神経を優位にするパワーがあることが研究で分かっていますから、落ち着きたい時、リラックスしたい時にぜひ。
●よく分からないけど、気分が沈んでしまう人には、ローズやゼラニウム
近年、ローズオットーやゼラニウムの香りにはエストロゲンを増やす効果が期待できることが、研究でわかってきています。理由もなく気分が沈んでしまうような時は、ローズやゼラニウムの香りを活用してみましょう!
《女性であることに感謝して、向き合うことが大切》
女性ホルモンのバランスが崩れ出し、更年期を感じた時や、閉経後の不調を感じた時には、まずネロリを。ネロリは幸福感を与えてくれる香りだといわれていますから、ネロリのエッセンシャルオイルは少々お高めですが、ネロリが主体となっているハンドクリームやフレグランスなどを味方につけて、乗り越えてみて。
そして、ホルモンバランスを整えたり、自分の体と向き合うことは、正解が見つかるまではなかなか大変なことかもしれません。だけど、神秘的な能力を持つ女性に生まれたことに感謝して、自分自身を愛でることを忘れずに!
ライター
星ゆうこ